この度,早稲田大学他5社と共に弊社 橋本会長が発明者の1人として「掘削装置」に関する特許を取得いたしましたのでお知らせします.
本発明は,先に権利化されております,「急速ソイルセメント地中連続壁工法(特許第6973878号)」で使用する装置になります.急速ソイルセメント地中連続壁工法(AWARD-Para工法)とは,気泡掘削工法の特徴を活かし,さらに合理的な施工方法を行うことにより工期を半減,かつ品質を確保しつつ施工費と排泥土量の削減を目標とした工法です.
これまでのソイルセメントの地中連続壁工法の施工方法は,掘削工程・固化工程・芯材工程を1セットとして,これを繰り返していましたが,この工法では,これらの3つの工程を分離し並行的な作業を行います.
具体的には,掘削工程で原地盤を掘削貫入して気泡と貧配合の固化材スラリーを添加した気泡混合土を低強度に固化させ,その後の固化工程で仮固化体に消泡剤と固化材スラリーを添加して消泡させてソイルセメントを造成し,芯材工程でH形鋼等の芯材を挿入する方法により並行的な施工が可能となり,品質の確保をしつつ工期短縮,排泥土量の削減およびコスト低減ができました.
この工法の固化工程で仮固化体の造成に使用される,固化工程専用機が本発明の「掘削装置」であり,この装置は,油圧式クレーンをベースとし,ブーム先端に油圧モーターを備えた懸垂式のリーダーが取り付けられ,油圧モーターに駆動力の伝達と送気・送液が可能なケーシングロッドを接続し,その先端に三軸オーガ形式の特殊先端多軸混練掘削機を装着しています.本装置は汎用性が高く,施工機械の組立・解体が不要もしくは簡易である油圧クレーンを使用するため,三点式杭打ち機をベースとする従来の施工機械に比べ,小型で作業性が良く,機械器具損料を低く抑えることができます.
詳細につきましては,
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特許番号「7254608」をご照会下さい.
【特許番号】 第7254608号 【発明の名称】 掘削装置 【出願番号】 特願2019-85196 【出願日】 2019 (平成31)年4月26日 【登録日】 2023(令和5)年3月31日 |
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